長岡宮跡|桓武天皇の最初の王宮。平城京から平安京へ遷都した理由とは?
長岡宮跡は京都府向日市の国史跡。奈良時代末期の長岡京の王宮跡です。朝堂や大極殿の遺構が見つかりました。794年に桓武天皇が平安京へ遷都したため、長岡京はわずか10年で廃都となってしまいます。
臼杵磨崖仏|平安時代末期における地方荘園の浄土信仰
臼杵磨崖仏は大分県臼杵市にある特別史跡。平安時代末期の荘園集落内に築かれた仏教遺跡です。阿蘇溶結凝灰岩で丸彫の石仏は平安京の優れた仏師が彫ったと見られ、地方荘園と都とのつながりを彷彿とさせます。
大宰府政庁跡|九州の一大政治拠点に見る、律令制の発展と衰退
太宰府政庁跡は福岡県太宰府市にある特別史跡。飛鳥時代から平安時代にかけて九州に置かれた統治機関の遺構です。奈良時代には荘厳な建物が立ち並んだ政庁も、平安時代に入って衰退を始め、現在の遺構のまま廃絶したと見られています。
船迫窯跡|地方の「瓦」生産の実態とは?豊前国を事例に。
船迫窯跡は福岡県築上郡にある国史跡。奈良時代の操業された瓦生産の工房・窯跡です。近傍には豊前国分寺や豊前国府があり、ここで生産された瓦が供給されたと見られています。
大野城|基肄城とともに造られた古代最大の山城
大野城は福岡県糟屋郡にある特別史跡。飛鳥時代に築かれた山城跡です。大宰府政庁の背後に位置する大野山に築城されました。「百間石垣」などの現代に残る堅牢な石垣からは、白村江敗戦後における大和朝廷の緊張感が伝わります。
水城|大宰府を守る古代最大の堤防
水城は福岡県太宰府市にある特別史跡。飛鳥時代に築かれた軍事施設の遺構です。大宰府を守るように位置する大規模な土塁からは、白村江敗戦後における大和朝廷の緊張感が伝わります。
宇佐神宮|宇佐八幡宮神託事件の真相。道鏡は天皇位を狙っていたのか?
宇佐神宮(境内)は大分県宇佐市にある国史跡。古墳時代に創建された神社で、奈良時代に入ってから朝廷とのつながりが強くなりました。道鏡が引き起こした八幡宮神託事件ゆかりの場所です。
平城宮跡|大極殿・朱雀門・東院庭園と奈良時代の天皇たち
平城宮跡は奈良県奈良市にある特別史跡・世界遺産。奈良時代の王宮跡です。元明、聖武、称徳など代々の天皇がこの場所で政治を執り行いました。大極殿や朱雀門、東院庭園が復元され、奈良時代の空気を味わえる場所になっています。
石舞台古墳|日本の礎を築いた蘇我馬子の墓
石舞台古墳は奈良県明日香村にある特別史跡。飛鳥時代に活躍した蘇我馬子の墓と見られています。天皇陵にも匹敵する巨大な方墳と露出した石室天井石は蘇我馬子の生涯を象徴しているかのようです。