中宮寺跡|聖徳太子ゆかりの寺院。飛鳥時代には別の場所にあった?
中宮寺跡は奈良県生駒郡にある国史跡。飛鳥時代に厩戸皇子(聖徳太子)が創建したとされる寺院跡です。四天王寺式伽藍配置をとることから、すぐ近くの同じく厩戸皇子が創建した斑鳩寺と同じ頃に建立されたと見られます。中宮寺に伝わる天寿国繍帳には皇子が往生した世界が描かれていました。
本薬師寺跡|平城薬師寺とあわせて観るべし!藤原京に遺る白鳳文化の伽藍跡
本薬師寺跡は奈良県橿原市にある特別史跡。天武天皇が発願し、持統天皇が建立した藤原京寺院です。金堂・東西両塔の土壇や礎石が残っています。平城京に移転する前には行基などの僧侶が法相宗の教学を学びました。
川原寺跡|飛鳥時代の謎の寺院。一塔二金堂の巨大寺院は誰が創建した?
川原寺跡は奈良県高市郡にある国史跡。飛鳥時代に建立された寺院跡です。「一塔二金堂」の伽藍配置で、中金堂礎石に大理石が用いたり仏堂内部を塼仏で装飾するなど特別な造りをしていました。中大兄皇子が母である斉明天皇の冥福を祈って建立したと考えられています。
飛鳥寺跡|日本最古の寺院跡。幻の一塔三金堂に仏教受容の苦難を思う。
飛鳥寺跡は奈良県高市郡にある国史跡。飛鳥時代に蘇我馬子によって建立された日本最古の寺院で、一塔三金堂の伽藍配置をとっていました。現本堂に安置された飛鳥大仏は飛鳥寺創建時に造立されたもので、いまも飛鳥時代と同じ位置に鎮座しています。
山田寺跡|飛鳥時代の巨大寺院。創建した蘇我石川麻呂の壮絶な人生とは?
山田寺跡は奈良県桜井市にある特別史跡。飛鳥時代に建立された寺院跡です。中門・塔・金堂が南北に並ぶ伽藍配置が特徴です。発願者である蘇我倉山田石川麻呂は右大臣として政権中枢を担いながらも、中大兄皇子から謀反の嫌疑をかけられ滅亡しました。
金井沢碑|コオリに住まう人々の想い【上野三碑を巡る Part2】
金井沢碑は群馬県高崎市にある特別史跡。奈良時代に立てられた石碑です。碑文には、上野国群馬郡の三家一族が仏の教えにより繁栄を祈る内容が記されており、奈良時代のコオリ(郡)に住まう人々の想いをうかがい知ることができます。
出雲大社|オオクニヌシ?オオアナムチ?古事記と風土記に隠された国譲りの真実。
出雲大社は島根県出雲市にある遺跡。オオクニヌシ(オオアナムチ)の神を祀り、古事記の国譲り神話とゆかりのある神社です。奈良時代に出雲大社の神職を務めた出雲国造一族は、風土記の編纂も行いました。
備中国分尼寺|国分寺が伝える吉備地方の古代景観
備中国分尼寺は岡山県総社市にある国史跡。奈良時代に建立された寺院跡です。金堂や講堂の礎石によって伽藍配置が明らかになりました。近くの備中国分寺(僧寺)とともに吉備地方の古代景観を形成しています。
讃岐国分寺|聖武天皇による国分寺の建立
讃岐国分寺は香川県高松市にある特別史跡。奈良時代に建立された寺院跡です。聖武天皇の詔により建立が開始しました。金堂礎石や七重塔礎石が残っており、発掘によって大規模な僧房跡が明らかとなっています。
吉備津神社|日本書紀が語る吉備津彦とその後裔
吉備津神社は岡山県岡山市にある遺跡。古墳時代前期に活躍したとされる五十狭芹彦命(吉備津彦)を祀る神社です。室町時代に建立された吉備津造の本殿が現存しています。吉備津彦やその後裔たちについては日本書紀と古事記に記されました。
興福寺|藤原北家が繁栄の礎を築くまで
興福寺は奈良県奈良市にある国史跡・世界遺産。藤原不比等によって平城京のいまの地に建立された寺院です。藤原家の一族によって伽藍が整備されました。平安時代に藤原北家が繁栄の礎を築くまでの歴史を象徴しています。
西大寺|藤原仲麻呂に勝利した称徳天皇の御願寺
西大寺は奈良県奈良市にある国史跡。奈良時代に称徳天皇によって建立された寺院です。四王堂や東塔の遺構が残っています。奈良時代後期、藤原仲麻呂の乱の終息後に建立されました。
唐招提寺|南都六宗の寺院で学ぶ、奈良時代の仏教史【Part3 律宗】
唐招提寺は奈良県奈良市にある国史跡・世界遺産。奈良時代に鑑真によって創建された寺院です。創建時の金堂や講堂が現存しています。奈良時代の仏教史を物語る南都六宗の寺院です。
東大寺|南都六宗の寺院で学ぶ、奈良時代の仏教史【Part2 華厳宗】
東大寺は奈良県奈良市の国史跡・世界遺産。奈良時代に聖武天皇によって建立された寺院です。創建時の大仏殿は焼亡してしまいましたが、江戸時代に再建された大仏殿が残っています。奈良時代の仏教史を物語る南都六宗の寺院です。
薬師寺|南都六宗の寺院で学ぶ、奈良時代の仏教史【Part1 法相宗】
薬師寺は奈良県奈良市にある国史跡・世界遺産。奈良時代に藤原京から移転された寺院です。創建時の東塔が現存しており、白鳳伽藍で復元整備が進んでいます。奈良時代の仏教史を物語る南都六宗の寺院です。
日本建築|復元された古代建築を巡る【奈良時代編 Part2】
平城宮大極殿、薬師寺西塔、興福寺金堂などは現代になって建立された復元建物です。現代の研究水準や建築技術が取り入れられたことで、奈良時代当時の状態に最も近い状態で復元されました。奈良県奈良市内の復元建築を巡ることで、奈良時代の建築物の様子を見ていきます。
日本建築|古代の現存建築を巡る【奈良時代編 Part1】
薬師寺東塔、唐招提寺金堂、東大寺正倉院などは奈良時代に建立された現存建物です。修復・改良の度に当時最先端の建築技術が取り入れられたことで、現在まで存続することができました。奈良県奈良市内の現存建築を巡ることで、日本建築の様式を見ていきます。
醍醐寺三宝院|秀吉の晩年と醍醐の花見
醍醐寺三宝院は京都府京都市にある特別史跡・国史跡・世界遺産。安土桃山時代の池泉式庭園が残る寺院です。豊臣秀吉自らが庭園を設計したのほか、伽藍の復興も行いました。晩年の秀吉を象徴するイベント「醍醐の花見」が催された場所です。
北野天満宮|秀吉の京都政策と大茶会
北野天満宮は京都府京都市にある遺跡。安土桃山時代の様式によって再建された本殿・拝殿が残る神社です。天下をほぼ統一した豊臣秀吉は京都の大改造を始め、この場所で北野大茶会を開催しました。
太宰府天満宮|平安時代の文人貴族・菅原道真の人生
太宰府天満宮は福岡県太宰府市にある遺跡。平安時代に活躍した菅原道真を祀る神社です。道真は右大臣にまで立身するも、昌泰の変で敗れ大宰府に流されました。死後、道真の墓所の上には本殿が築かれ、学問の神様として祀るようになりました。
石清水八幡宮|清和天皇の短き生涯。武士の棟梁「河内源氏」はこうして生まれた!
石清水八幡宮は京都府八幡市にある国史跡。平安時代に清和天皇によって創建された神社です。平安宮の鬼門(比叡山)に対して裏鬼門の男山に築かれました。清和天皇から起こった清和源氏によって崇拝され続け、源氏の末裔でもある徳川家光による社殿がいまも残っています。
大覚寺|嵯峨天皇を取り巻く複雑な皇族関係。薬子の変と承和の変はなぜ起こったのか?
大覚寺は京都府京都市にある国史跡。平安時代に嵯峨天皇が愛用した御所跡です。嵯峨天皇の没後、孫の恒貞親王が承和の変で敗れたのを機に大覚寺に改めました。嵯峨天皇が築いたとされる人工湖が大沢池や名古曽の滝として残っています。
東寺|空海の真髄に触れる。真言密教と教王護国寺
東寺(教王護国寺)は京都府京都市にある国史跡・世界遺産。平安時代に空海によって建立された真言宗の寺院です。講堂では創建時の仏像が立体曼荼羅を形成しており、空海が創造した真言密教の世界観に没入することができます。
平安神宮|復元された応天門・大極殿で体感!平安貴族の"政務"と"儀式"
平安神宮は京都府京都市にある神社。平安宮の応天門と大極殿の復元建築があり、朝堂院を模した敷地が広がっています。平安時代の天皇や貴族たちが行っていた政務や儀式を垣間見ることができます。
常栄寺|西の京・山口で大内文化を堪能。歴代当主ゆかりの寺院を巡る。
常栄寺庭園は山口県山口市にある国史跡。室町時代に大内政弘の依頼によって雪舟が作庭した池泉回遊式の庭園です。周辺には瑠璃光寺や洞春寺、龍福寺など大内氏ゆかりの寺院が残っており、西日本に強大な勢力を誇った大内氏の歴史を辿ることができます。