古墳時代
綿貫観音山古墳|東国最大の横穴石室。国宝の副葬品が示す朝鮮半島との関係

綿貫観音山古墳は群馬県高崎市にある国史跡。古墳時代後期後半に築造された前方後円墳です。巨大な横穴式石室からは水瓶や冑などの優れた副葬品が発見されました。これらは中国や朝鮮半島に類似品が見られ、古墳被葬者の勢力を物語るだけでなく朝鮮半島との繋がりをも示唆しています。

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縄文時代
笹山遺跡|縄文土器の最高傑作・火焔型土器が産み出された背景とは。

笹山遺跡は新潟県十日町市にある市指定の史跡。信濃川の河岸段丘上に形成された縄文時代中期の環状集落跡です。出土した火焔型土器(国宝)などから、縄文人の豊かな精神性をうかがい知ることができます。

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奈良時代
出雲大社|オオクニヌシ?オオアナムチ?古事記と風土記に隠された国譲りの真実。

出雲大社は島根県出雲市にある遺跡。オオクニヌシ(オオアナムチ)の神を祀り、古事記の国譲り神話とゆかりのある神社です。奈良時代に出雲大社の神職を務めた出雲国造一族は、風土記の編纂も行いました。

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弥生時代
荒神谷遺跡|銅鐸と銅剣銅矛の文化の交錯【出雲の青銅器 Part2】

荒神谷遺跡は島根県出雲市にある国史跡。弥生時代中期のものと見られる祭祀遺跡です。集落から程遠い山中で埋納された状態の銅剣(358本)・銅鐸(6個)・銅矛(16本)が出土しました。ここで何らかの青銅器祭祀が行われたと考えられています。

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弥生時代
加茂岩倉遺跡|銅鐸による農耕儀礼と大量埋納【出雲の青銅器 Part1】

加茂岩倉遺跡は島根県雲南市にある国史跡。弥生時代中期のものと見られる祭祀遺跡です。集落から程遠い山中で埋納された状態の銅鐸が39個出土しました。ここで何らかの青銅器祭祀が行われたと考えられています。

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古墳時代
吉備津神社|日本書紀が語る吉備津彦とその後裔

吉備津神社は岡山県岡山市にある遺跡。古墳時代前期に活躍したとされる五十狭芹彦命(吉備津彦)を祀る神社です。室町時代に建立された吉備津造の本殿が現存しています。吉備津彦やその後裔たちについては日本書紀と古事記に記されました。

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平安時代
興福寺|藤原北家が繁栄の礎を築くまで

興福寺は奈良県奈良市にある国史跡・世界遺産。藤原不比等によって平城京のいまの地に建立された寺院です。藤原家の一族によって伽藍が整備されました。平安時代に藤原北家が繁栄の礎を築くまでの歴史を象徴しています。

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奈良時代
唐招提寺|南都六宗の寺院で学ぶ、奈良時代の仏教史【Part3 律宗】

唐招提寺は奈良県奈良市にある国史跡・世界遺産。奈良時代に鑑真によって創建された寺院です。創建時の金堂や講堂が現存しています。奈良時代の仏教史を物語る南都六宗の寺院です。

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奈良時代
東大寺|南都六宗の寺院で学ぶ、奈良時代の仏教史【Part2 華厳宗】

東大寺は奈良県奈良市の国史跡・世界遺産。奈良時代に聖武天皇によって建立された寺院です。創建時の大仏殿は焼亡してしまいましたが、江戸時代に再建された大仏殿が残っています。奈良時代の仏教史を物語る南都六宗の寺院です。

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奈良時代
薬師寺|南都六宗の寺院で学ぶ、奈良時代の仏教史【Part1 法相宗】

薬師寺は奈良県奈良市にある国史跡・世界遺産。奈良時代に藤原京から移転された寺院です。創建時の東塔が現存しており、白鳳伽藍で復元整備が進んでいます。奈良時代の仏教史を物語る南都六宗の寺院です。

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コラム
日本建築|古代の現存建築を巡る【奈良時代編 Part1】

薬師寺東塔、唐招提寺金堂、東大寺正倉院などは奈良時代に建立された現存建物です。修復・改良の度に当時最先端の建築技術が取り入れられたことで、現在まで存続することができました。奈良県奈良市内の現存建築を巡ることで、日本建築の様式を見ていきます。

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安土桃山時代
醍醐寺三宝院|秀吉の晩年と醍醐の花見

醍醐寺三宝院は京都府京都市にある特別史跡・国史跡・世界遺産。安土桃山時代の池泉式庭園が残る寺院です。豊臣秀吉自らが庭園を設計したのほか、伽藍の復興も行いました。晩年の秀吉を象徴するイベント「醍醐の花見」が催された場所です。

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安土桃山時代
北野天満宮|秀吉の京都政策と大茶会

北野天満宮は京都府京都市にある遺跡。安土桃山時代の様式によって再建された本殿・拝殿が残る神社です。天下をほぼ統一した豊臣秀吉は京都の大改造を始め、この場所で北野大茶会を開催しました。

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平安時代
石清水八幡宮|清和天皇の短き生涯。武士の棟梁「河内源氏」はこうして生まれた!

石清水八幡宮は京都府八幡市にある国史跡。平安時代に清和天皇によって創建された神社です。平安宮の鬼門(比叡山)に対して裏鬼門の男山に築かれました。清和天皇から起こった清和源氏によって崇拝され続け、源氏の末裔でもある徳川家光による社殿がいまも残っています。

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平安時代
東寺|空海の真髄に触れる。真言密教と教王護国寺

東寺(教王護国寺)は京都府京都市にある国史跡・世界遺産。平安時代に空海によって建立された真言宗の寺院です。講堂では創建時の仏像が立体曼荼羅を形成しており、空海が創造した真言密教の世界観に没入することができます。

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鎌倉時代
田染荘|現代に残る鎌倉時代の荘園風景

田染荘は大分県豊後高田市にある重要文化的景観。現在まで残る鎌倉時代の荘園景観です。台地上の集落を囲うように田が広がり、田の区画は当時の痕跡を残しています。周辺には富貴寺や真木大堂など荘園ゆかりの寺院が建立されました。

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室町時代
常栄寺|西の京・山口で大内文化を堪能。歴代当主ゆかりの寺院を巡る。

常栄寺庭園は山口県山口市にある国史跡。室町時代に大内政弘の依頼によって雪舟が作庭した池泉回遊式の庭園です。周辺には瑠璃光寺や洞春寺、龍福寺など大内氏ゆかりの寺院が残っており、西日本に強大な勢力を誇った大内氏の歴史を辿ることができます。

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平安時代
臼杵磨崖仏|平安時代末期における地方荘園の浄土信仰

臼杵磨崖仏は大分県臼杵市にある特別史跡。平安時代末期の荘園集落内に築かれた仏教遺跡です。阿蘇溶結凝灰岩で丸彫の石仏は平安京の優れた仏師が彫ったと見られ、地方荘園と都とのつながりを彷彿とさせます。

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奈良時代
宇佐神宮|宇佐八幡宮神託事件の真相。道鏡は天皇位を狙っていたのか?

宇佐神宮(境内)は大分県宇佐市にある国史跡。古墳時代に創建された神社で、奈良時代に入ってから朝廷とのつながりが強くなりました。道鏡が引き起こした八幡宮神託事件ゆかりの場所です。

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弥生時代
須玖岡本遺跡|大国化を進めた、弥生時代中期後半の奴国王

須玖岡本遺跡は福岡県春日市にある国史跡。弥生時代中期の後半に奴国の領域内で築造された王墓や王族墓の遺跡です。出土した前漢鏡片や装身具からは、奴国の勢力の大きさをうかがい知ることができます。

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弥生時代
平原遺跡|出土品から想像する、平原王墓に眠る伊都国女王の姿

平原遺跡は福岡県糸島市にある国史跡。弥生時代後期に築かれたと見られる墳丘墓の遺跡です。銅鏡などの出土品はすべて国宝。装身具が多く副葬されていたことから女性の墓だと推定されていて、伊都国を治めた女王が眠っていたと見られています。

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