飛鳥時代
藤原宮跡|"律令国家・日本"を示す王宮跡。史上初の都城はこうして完成した!

藤原宮跡は奈良県橿原市にある特別史跡。飛鳥時代末期に築かれた藤原京の王宮跡です。藤原京は天武天皇と持統天皇によって築かれた史上初の都城で、その中央に朝堂院・大極殿院・内裏などを有する藤原宮が置かれました。持統・文武・元明3代の天皇によって利用されました。

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飛鳥時代
川原寺跡|飛鳥時代の謎の寺院。一塔二金堂の巨大寺院は誰が創建したのか?

川原寺跡は奈良県高市郡にある国史跡。飛鳥時代に建立された寺院跡です。「一塔二金堂」の伽藍配置で、中金堂礎石に大理石が用いたり仏堂内部を塼仏で装飾するなど特別な造りをしていました。中大兄皇子が母である斉明天皇の冥福を祈って建立したと考えられています。

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飛鳥時代
飛鳥池工房遺跡|最古の鋳造貨幣と天皇号木簡が出土した飛鳥時代の官営工房

飛鳥池工房遺跡は奈良県高市郡にある国史跡。飛鳥時代の工房跡です。ガラス製品や金・銅などの金属製品の生産が行われたほか、天武天皇の時代には富本銭が鋳造されました。最古の天皇号木簡も出土しています。

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飛鳥時代
水落遺跡|飛鳥時代の時計台跡。日本で最初に時刻を告げた人物は中大兄皇子だった!

水落遺跡は奈良県高市郡にある国史跡。飛鳥時代に中大兄皇子によって築かれた漏剋台の遺跡です。付近からは異民族の服属儀式に用いられた須弥山石や石人像(ともに重文)も出土。中央集権化を図るため、天皇による時間と領土の支配思想を内外に示した場所だと考えられています。

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飛鳥時代
酒船石遺跡|斉明天皇の祭祀施設か?亀形の導水施設と謎の酒船石

酒船石遺跡は奈良県高市郡にある国史跡。切石が積まれた石垣や酒船石と呼ばれる謎の石造物のほか、亀形石槽を用いた導水施設が発見されました。これらは斉明天皇が築いた祭祀施設の跡だと考えられています。

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飛鳥時代
飛鳥宮跡|4つの王宮が重なる場所。飛鳥時代の中心地はここだった!

飛鳥宮跡は奈良県高市郡にある国史跡。飛鳥時代に築かれた王宮跡です。この場所には岡本宮、板蓋宮、後岡本宮、浄御原宮の4つの王宮が築かれました。このうち後岡本宮の内郭や浄御原宮の東南郭の遺構が見つかっています。

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飛鳥時代
飛鳥寺跡|日本最古の寺院跡。幻の一塔三金堂に仏教受容の苦難を思う。

飛鳥寺跡は奈良県高市郡にある国史跡。飛鳥時代に蘇我馬子によって建立された日本最古の寺院で、一塔三金堂の伽藍配置をとっていました。現本堂に安置された飛鳥大仏は飛鳥寺創建時に造立されたもので、いまも飛鳥時代と同じ位置に鎮座しています。

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古墳時代
五条野丸山古墳|最後の巨大前方後円墳。謎多き欽明天皇の即位と陵墓

五条野丸山古墳は奈良県橿原市にある国史跡。古墳時代最後の前方後円墳で、欽明天皇の真陵ではないかと言われています。欽明天皇は、即位や仏教公伝の年代、二朝並立など様々な謎に包まれた天皇です。

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飛鳥時代
文殊院西古墳|阿倍氏ゆかりの地で、7世紀の終末期古墳を巡る

文殊院西古墳は奈良県桜井市にある特別史跡。阿部丘陵に築かれた古墳で、切石造りの精美な横穴式石室を持っています。周辺には谷首古墳や艸墓古墳などもあり、飛鳥時代に築かれた終末期古墳を巡ることができます。

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古墳時代
綿貫観音山古墳|東国最大の横穴石室。国宝の副葬品が示す朝鮮半島との関係

綿貫観音山古墳は群馬県高崎市にある国史跡。古墳時代後期後半に築造された前方後円墳です。巨大な横穴式石室からは水瓶や冑などの優れた副葬品が発見されました。これらは中国や朝鮮半島に類似品が見られ、古墳被葬者の勢力を物語るだけでなく朝鮮半島との繋がりをも示唆しています。

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古墳時代
大室古墳群|東国最初の横穴石室。群馬の古墳でいち早く採用された理由とは?

大室古墳群は群馬県前橋市にある国史跡。古墳時代後期に築かれた前二子古墳、中二子古墳、後二子古墳、小二子古墳の4基の前方後円墳からなる古墳群です。前二子古墳では畿内発祥の横穴式石室がいち早く採用されており、この地の首長とヤマト王権との密接なつながりを示します。

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古墳時代
保渡田古墳群|前方後円墳の祭祀を完全再現!6千基の埴輪が並べられた八幡塚古墳

保渡田古墳群は群馬県高崎市にある国史跡。古墳時代中期後半に連続して築かれた二子山古墳、八幡塚古墳、薬師塚古墳から成っています。八幡塚古墳からは大量の円筒埴輪や形象埴輪が出土し、古墳上で行われた埴輪祭祀について明らかになりました。

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旧石器時代
岩宿遺跡|岩宿博物館で見る、日本列島における旧石器の変遷

岩宿遺跡は群馬県みどり市にある国史跡。後期旧石器時代の遺跡です。ここで発見された石器によって日本にも旧石器時代があったことが証明されました。

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古墳時代
森将軍塚古墳|古墳時代前期の大型前方後円墳の特徴とは?科野のクニを事例に。

森将軍塚古墳は長野県千曲市にある国史跡。千曲川右岸の有明山に築かれた古墳時代前期の前方後円墳です。巨大な竪穴式石室が発掘され、中から三角縁神獣鏡などが出土しました。善光寺平(長野盆地)を治めた首長の墓だと見られています。

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縄文時代
長者ヶ原遺跡|縄文時代のヒスイの原郷。全国のヒスイ製品はこの集落で作られた!?

長者ヶ原遺跡は新潟県糸魚川市にある国史跡。姫川流域の丘陵上に形成された縄文時代中期の環状集落です。ヒスイ製玉の工房集落で、ここで製作された玉は列島全域に流通しました。

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戦国時代
大友氏遺跡|九州豊後のキリシタン大名・大友宗麟(義鎮)の盛衰

大友氏遺跡は大分県大分市にある国史跡。戦国時代に北部九州を支配した大友義鎮(宗麟)の館跡や庭園遺構です。周辺から出土した遺物とともに、戦国期豊後国のキリスト教文化や南蛮貿易の様子を伝えます。

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戦国時代
月山富田城|戦国時代の中国地方争奪戦。大内・尼子・毛利の三つ巴の戦い

月山富田城は島根県安来市にある国史跡。出雲を支配した尼子氏の居城で、戦国時代の山城の特徴を残しています。中国地方の覇権を巡って大内・尼子・毛利が争う主要な舞台になりました。

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奈良時代
出雲国府跡|風土記に記された古代地方都市の景観

出雲国府跡は島根県出雲市にある国史跡。奈良時代に整備された政庁跡です。近くには出雲国山代郷遺跡郡や出雲国分寺跡なども立地しています。周辺の遺跡を辿っていけば、奈良時代における地方都市の様子を垣間見ることができます。

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古墳時代
丸山古墳|筑紫君一族の墓、八女古墳群を歩く【Part3 八女群・釘崎小群&立山山小群】

八女古墳群は福岡県八女市にある国史跡。八女丘陵に築かれた丸山古墳などから構成されています。古墳時代中・後期における筑紫君一族ゆかりの古墳群です。

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古墳時代
乗場古墳|筑紫君一族の墓、八女古墳群を歩く【Part2 八女群・吉田小群】

八女古墳群は福岡県八女市にある国史跡。八女丘陵に築かれた岩戸山古墳や乗場古墳などから構成されます。古墳時代中・後期における筑紫君一族ゆかりの古墳群です。

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古墳時代
亀塚古墳|応神天皇が設置した海人部、その首長が眠る古墳。

亀塚古墳は大分県大分市にある国史跡。瀬戸内海沿いに築かれた豊後国最大の前方後円墳です。古墳時代中期に応神天皇が定めた海人部首長の墓だと見られています。

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古墳時代
岡田山1号古墳|氏姓制と部民制。大刀銘文が示すヤマト王権の統治制度

岡田山1号古墳は島根県松江市にある国史跡。古墳時代後期に築かれた前方後方墳です。「額田部臣」の銘文をもつ大刀が出土しました。この出土品からヤマト政権における氏姓制と部民制の実態が分かってきました。

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古墳時代
柳井茶臼山古墳|古墳時代最大の鏡は周防で出土。鏡の持ち主はどんな人物?

柳井茶臼山古墳は山口県柳井市にある国史跡。古墳時代前期に築かれた前方後円墳です。古墳時代最大の「鼉龍鏡」が出土しました。鏡の生産と配布を統括したヤマト王権と密接な関係を築いた周防の首長の墓だと見られています。

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弥生時代
西谷墳墓群|四隅突出型墳丘墓でつながる出雲のクニと山陰地方

西谷墳墓群は島根県出雲市にある国史跡。弥生時代後期に築かれた墳丘墓です。四隅突出型をしており、非常に大きな規模でした。出雲のクニを治めた王の墓だと見られ、この王を中心とした連携体制が山陰地方に広く形成されていたようです。

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弥生時代
荒神谷遺跡|銅鐸と銅剣銅矛の文化の交錯【出雲の青銅器 Part2】

荒神谷遺跡は島根県出雲市にある国史跡。弥生時代中期のものと見られる祭祀遺跡です。集落から程遠い山中で埋納された状態の銅剣(358本)・銅鐸(6個)・銅矛(16本)が出土しました。ここで何らかの青銅器祭祀が行われたと考えられています。

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