前期難波宮|孝徳天皇の長柄豊碕宮。大阪"難波"で始まる律令国家への第一歩
難波宮跡は大阪府大阪市にある国史跡。2層から成る遺跡で、下層は飛鳥時代に孝徳天皇が築いた難波長柄豊碕宮(前期難波宮)の遺構です。広大な朝庭と14棟の朝堂から成る朝堂院が特徴で、孝徳天皇が目指した律令国家・日本の象徴となりました。
藤原宮跡|"律令国家・日本"を示す王宮跡。史上初の都城はこうして完成した!
藤原宮跡は奈良県橿原市にある特別史跡。飛鳥時代末期に築かれた藤原京の王宮跡です。藤原京は天武天皇と持統天皇によって築かれた史上初の都城で、その中央に朝堂院・大極殿院・内裏などを有する藤原宮が置かれました。持統・文武・元明3代の天皇によって利用されました。
飛鳥池工房遺跡|最古の鋳造貨幣と天皇号木簡が出土した飛鳥時代の官営工房
飛鳥池工房遺跡は奈良県高市郡にある国史跡。飛鳥時代の工房跡です。ガラス製品や金・銅などの金属製品の生産が行われたほか、天武天皇の時代には富本銭が鋳造されました。最古の天皇号木簡も出土しています。
水落遺跡|飛鳥時代の時計台跡。日本で最初に時刻を告げた人物は中大兄皇子だった!
水落遺跡は奈良県高市郡にある国史跡。飛鳥時代に中大兄皇子によって築かれた漏剋台の遺跡です。付近からは異民族の服属儀式に用いられた須弥山石や石人像(ともに重文)も出土。中央集権化を図るため、天皇による時間と領土の支配思想を内外に示した場所だと考えられています。
酒船石遺跡|斉明天皇の祭祀施設か?亀形の導水施設と謎の酒船石
酒船石遺跡は奈良県高市郡にある国史跡。切石が積まれた石垣や酒船石と呼ばれる謎の石造物のほか、亀形石槽を用いた導水施設が発見されました。これらは斉明天皇が築いた祭祀施設の跡だと考えられています。
飛鳥宮跡|4つの王宮が重なる場所。飛鳥時代の中心地はここだった!
飛鳥宮跡は奈良県高市郡にある国史跡。飛鳥時代に築かれた王宮跡です。この場所には岡本宮、板蓋宮、後岡本宮、浄御原宮の4つの王宮が築かれました。このうち後岡本宮の内郭や浄御原宮の東南郭の遺構が見つかっています。
多胡碑|グンジを務める人々の想い【上野三碑を巡る Part3】
多胡碑は群馬県高崎市にある特別史跡。奈良時代に立てられた石碑です。碑文には、上野国多胡郡が711年に建郡された内容が記されており、奈良時代の郡司を務める人々の想いをうかがい知ることができます。
大友氏遺跡|九州豊後のキリシタン大名・大友宗麟(義鎮)の盛衰
大友氏遺跡は大分県大分市にある国史跡。戦国時代に北部九州を支配した大友義鎮(宗麟)の館跡や庭園遺構です。周辺から出土した遺物とともに、戦国期豊後国のキリスト教文化や南蛮貿易の様子を伝えます。
月山富田城|戦国時代の中国地方争奪戦。大内・尼子・毛利の三つ巴の戦い
月山富田城は島根県安来市にある国史跡。出雲を支配した尼子氏の居城で、戦国時代の山城の特徴を残しています。中国地方の覇権を巡って大内・尼子・毛利が争う主要な舞台になりました。
出雲国府跡|風土記に記された古代地方都市の景観
出雲国府跡は島根県出雲市にある国史跡。奈良時代に整備された政庁跡です。近くには出雲国山代郷遺跡郡や出雲国分寺跡なども立地しています。周辺の遺跡を辿っていけば、奈良時代における地方都市の様子を垣間見ることができます。
鴻臚館跡|古代の迎賓館跡。日本の外交政策は平安時代を境にどう変わったか?
鴻臚館跡は福岡県福岡市にある国史跡。平安時代の外交拠点跡です。海外との貿易交渉に使われたと見られる建物の遺構が残っており、唐や新羅の陶磁器が出土しています。ここで国家による統制のもと民間貿易が行われました。
鬼ノ城|日本唯一の復元された古代山城。天武天皇の時代に大宰・総領が築いたか?
鬼ノ城は岡山県総社市にある国史跡。飛鳥時代に築かれたと見られる古代山城です。石垣や土塁、建物跡などが残り、城門が復元されているものの、いつ誰が何のために築いたのか、謎の多い遺跡です。
讃岐城山城|長大な石塁が残る古代山城。神籠石は中大兄皇子が築いたのか?
讃岐城山城は香川県坂出市にある国史跡。飛鳥時代に築かれたと見られる古代山城です。石垣や土塁、唐居敷(門礎石)などが残るものの、いつ誰が何のために築いたのか、謎の多い遺跡です。
石城山城|4つの水門が残る古代山城。神籠石は地方豪族が築いたのか?
石城山城(石城山神籠石)は山口県光市の国史跡。飛鳥時代に築かれたと見られる古代山城です。石垣や土塁、唐居敷(門礎石)などが残るものの、いつ誰が何のために築いたのか、謎の多い遺跡です。
御所ヶ谷城|巨大な中門が残る古代山城。神籠石は斉明天皇が築いたのか?
御所ヶ谷城(御所ヶ谷神籠石)は福岡県行橋市にある国史跡。飛鳥時代に築かれたと見られる古代山城です。石垣や土塁、建物跡などが残るものの、いつ誰が何のために築いたのか、謎の多い遺跡です。
屋嶋城|天智天皇のもとで進む軍備の再構築
屋嶋城は香川県高松市にある国史跡。飛鳥時代に築かれた古代山城です。天智天皇による軍備再構築の一環で金田城、高安城とともに築城されました。朝鮮半島由来の構造をもつ城門跡が発見され、往時の姿に復元されています。
基肄城|大野城とともに築かれた古代最大の山城
基肄城は佐賀県三養基郡にある特別史跡。飛鳥時代に築かれた山城跡です。古代山城の中で最大規模を誇る「水門石垣」などからは、白村江敗戦後における大和朝廷の緊張感が伝わります。
大坂城|豊臣家の城を埋めて築いた徳川家の城【天下普請の城】
大坂城は大阪府大阪市の特別史跡。江戸時代に徳川秀忠によって築かれた城跡です。築造当時の千貫櫓や日本一高い石垣などが残っています。天下普請によって豊臣秀吉の大坂城を丸々埋め立て新たな城として築城されました。
後期平城宮|聖武天皇のために築かれた平城京の王宮 Part2
平城宮跡は奈良県奈良市にある特別史跡・世界遺産。奈良時代の都・平安京の王宮跡です。東区では内裏跡や第二次大極殿の基壇が復元されています。この場所(後期平城宮)で奈良時代後半における聖武天皇の歴史は幕を閉じます。
前期平城宮|聖武天皇のために築かれた平城京の王宮 Part1
平城宮跡は奈良県奈良市にある特別史跡・世界遺産。奈良時代の都・平城京における王宮跡です。中央区では第一次大極殿や大極門が復元されています。この場所(前期平城宮)から奈良時代前半における聖武天皇の歴史が始まりました。
日本建築|復元された古代建築を巡る【奈良時代編 Part2】
平城宮大極殿、薬師寺西塔、興福寺金堂などは現代になって建立された復元建物です。現代の研究水準や建築技術が取り入れられたことで、奈良時代当時の状態に最も近い状態で復元されました。奈良県奈良市内の復元建築を巡ることで、奈良時代の建築物の様子を見ていきます。
日本建築|古代の現存建築を巡る【奈良時代編 Part1】
薬師寺東塔、唐招提寺金堂、東大寺正倉院などは奈良時代に建立された現存建物です。修復・改良の度に当時最先端の建築技術が取り入れられたことで、現在まで存続することができました。奈良県奈良市内の現存建築を巡ることで、日本建築の様式を見ていきます。
根室半島チャシ跡群|アイヌ人の謎多き城【道東のチャシを歩く Part2】
根室半島チャシ跡群は北海道根室市にある国史跡。アイヌ文化期(江戸時代)に築かれたと見られるチャシ跡です。ヲンネモトチャシやノツカマフチャシが残り、アイヌ文化の一端をうかがい知ることができます。
釧路川流域チャシ跡群|アイヌ人の謎多き城【道東のチャシを歩く Part1】
釧路川流域チャシ跡群は北海道釧路市にある国史跡。アイヌ文化期(江戸時代)に築かれたと見られるチャシ跡です。ハルトリチャランケチャシやモシリヤチャシが残り、アイヌ文化の一端をうかがい知ることができます。
平安宮跡|大極殿と内裏はどこにあった?現在の京都で平安京の痕跡を辿る
平安宮跡は京都府京都市にある国史跡。平安時代の平安京の王宮跡です。内裏や豊楽院の遺構の一部が発見されました。周辺には桓武天皇ら歴代の天皇が愛した神泉苑が残るほか、羅城門や応天門など平安京の痕跡を辿ることができます。